ゲノム編集技術でブルーギルを琵琶湖から駆除の方法と生態系への影響は?

生活

こんにちは。ゲノム編集技術がすごい勢いですすんでいるようですね。

なんの専門知識もない私ですが、このゲノム編集が今後どんな影響を与えていくのかがとても気になっています。

この記事ではゲノム編集技術でブルーギルを琵琶湖からどのように駆除するのか、そしてどんな影響をおよぼすのかについて考えてみたいと思います。

ゲノム編集技術でブルーギルを琵琶湖から駆除!その方法は?

三重県玉城町にある「水産研究・教育機構 増養殖研究所」玉城庁舎では、2013年からゲノム編集を使った駆除の研究が開始されました。

滋賀県の琵琶湖では、ブルーギル(北米産の外来魚)が多数生息し、在来種の存在を脅かしています。滋賀県は長年頭を悩ませていた外来魚の駆除に、網や電気ショックなどの従来の駆除方法にプラスして新しい技術ゲノム編集を取り入れる予定です。

ブルーギルは、甲殻類や昆虫、稚魚、水草などなんでも食べるため、全長25㎝ほどまで成長します。そして、数をどんどん増やしていきます。

これに対抗するため、ゲノム編集技術を使って卵をつくるのに必要な遺伝子を壊したブルーギルを野生に放ち、不妊化したブルーギルを増やすことで次世代での根絶を目指す。

卵をつくるのに必要な遺伝子は、メスもオスももっています。この遺伝子をゲノム編集で切断し、卵をつくる遺伝子をもたないオスをつくり、琵琶湖に放流

卵をつくる遺伝子をもたないオスが野生のメスと交配すると、生まれたブルーギルも同じく卵をつくる遺伝子をもたない。これらのブルーギルが交配を繰り返すと、卵をつくれない不妊化したメスがふえて最終的には根絶するという仕組みです。

増養殖研究所では、これまでブルーギルの全ゲノムを解析し、オスの卵をつくるのに必要な遺伝子を切断することに成功。稚魚やメスを含め約2000匹を飼育している。

今後は管理された隔離区域で自然に近い環境をつくり、野外のため池での飼育をおこなう。3~5年のデータをとって、最終的に琵琶湖への放流が目標となっている。

生息数の数パーセントを毎年放流し、従来の網や電気ショックでの駆除方法と組み合わせて10数年から30数年で根絶できるとみこんでいる。

にゃんと
にゃんと

ゲノム編集技術とは、生き物がもつすべての遺伝子情報(ゲノム)のココ、いらないなーと思う個所を、切ってつなげることだよ!

特殊な酵素がハサミの役割をするよ!

いらない場所を切り取るだけだから、遺伝子を組み込む「遺伝子組み換え」とは違うよ!

ゲノム編集技術でブルーギルを琵琶湖から駆除、その生態系への影響は?

環境省によるとこれまでゲノム編集された生物が野外に放たれ、他の生物に影響を与えたという例をきいたことはないという。

星槎大学(神奈川県箱根町)の鬼頭秀一教授(環境論理学)は、

「遺伝子が壊れるだけなら、自然界でも日常的に起きている。影響はほとんどないと考えられ、外来魚の駆除が優先される」と指摘している。ただ、

「放たれる生物によっては影響がでる可能性はある。それぞれを総合的に考えていくことが大事」と話している。

ゲノム編集は新しい技術のため、今はまだ目にみえる影響はでていないが、間違ったやり方をすれば今後必ずなんらかの代償はでてくるのではないかと、私は思います。

ただ、「水産研究・教育機構 増養殖研究所」のブルーギル駆除のように、丁寧に何年も様子をみて少しずつ自然と調和していくように進めていくならば、生態系への影響は著しくでないのではないかと思います。

今まで遺伝子情報を操作することは神様の領域をおかしている、怖いことだと私は思っていました。それは今もまだ思っています。

でも、もうその技術を人はもってしまったので、今度は理解し家族や友達と共有して考えていかなければいけない問題だと思います。そして、そのすごい技術を困っている人たちへの救済方法として、役に立てていかなければと、思っています。

記事を読んでいただきありがとうございました!

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